泣くということ

私はとくに涙もろい方ではありません。
かといって泣かないわけではありません。



昔は泣き虫でした。今の私からはちょっと想像できないくらい。


からかわれては泣き、クラスの男の子とけんかしては泣き、学校行事ごとに泣き、怒られては泣き、笑っては泣き、誰かが泣けばもらい泣き、テレビや本、時にはマンガでも泣き…。


そして泣き虫な自分が大嫌いでした。でも我慢できなかった。
中学生位まででしょうか。



そんでそんで、年を重ねて今では昔ほど泣かなくなりました。
でも、不思議な事に泣く場面も変わってきました。


悔しい涙、悲しい涙、不安な涙…は流れるのに、
嬉しい涙、感動の涙、達成感の涙…といった涙が流れてこないんです。


−の感情でいっぱいの涙は流れてくるのに、
+の感情でいっぱいの涙が流れてこないんです。


素直さが無くなったのか、懸命さが足りないのか、なんでか分かりません。
みんなが泣くような映画を見ても、何かを一生懸命頑張っても、感動はするけど涙までは流れないんです。


これが大人になるということだったら、これ以上大人になりたくないなぁ。
きれいな涙を流したいです。



ついでに、未だにタマネギを泣かずに切れません。
切る前に包丁を濡らすとマシになるけどね。